群馬の金属工業とは?
群馬県は、明治時代に官営の製糸工場が作られるなど、もともと製糸業が盛んな地域でした。
しかし、製糸業が衰えた後は機械や自動車産業が興り、現在はそれらが群馬の工業の中心になりました。
一方で、それらの工業を支えているのが金属工業です。
今回は、群馬県の金属工業について解説します。
群馬県の金属工業とはそもそもどんなものか?
群馬県でも盛んにおこなわれている金属工業ですが、もともとはどんな工業なのでしょうか。
一言でいえば、金属に関わる製造業全てです。
これを大きく分けると鉄鋼業と非鉄金属工業に分けられます。
鉄鋼業は、鉄鋼そのものの生産分野というイメージがありますが、その加工分野も含まれます。
群馬県は鉄鋼そのものを生産することはほとんどありませんが、加工に関しては非常に多くの企業が参画しています。
非鉄金属工業は、銅、鉛、亜鉛、アルミニウム、レアメタルなど鉄鋼以外の金属すべてを指し、その範囲は広範です。
当然群馬でも多くの非鉄金属工業に携わる企業が多く存在し、群馬の工業を支えています。
製造過程でも金属工業は分類できます。
金属そのものを製錬したり、金属を抽出したりといった金属工業の上流部分とできた金属を加工する下流部分です。
群馬県では主に下流部分の金属工業が盛んであり、完成した金属を機械部品などへ加工する工程を盛んに行っています。
このように金属工業は様々なものがあります。
しかし、群馬県の金属工業は主に加工利用技術を用いた金属から金属から厚板、薄板、電線などに加工する段階あるいは、さらにそれらを加工して金属製品にする段階に強みを持った企業が金属工業を事業として行っているのが特徴です。
群馬県の金属工業は群馬の工業を支える
群馬県の工業といえば自動車などの輸送機器や各種機械の製造です。
しかし、それらを支えるものとして金属工業が多くの製品を生産しています。
輸送機器といえば、群馬には大手自動車メーカーの事業所があり、その事業所で使用される機械や部品を金属工業が支えています。
また、群馬県ではパチンコ台の生産も盛んにおこなわれており、この台に用いられる金属部品も群まで生産されたものが使われるケースも見られます。