意外に身近なところで目にする?特殊フィルムが製造された後の用途は?
特殊フィルムはプラスチックフィルムに機能を与えたフィルムです。そのため、一部の企業や研究所、大学などで使用するイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。一方で、全国に多くある特殊フィルムの製造メーカーは連日多くの場所で生産しているため、そういった特定の場所だけでなく意外な場所で製造された特殊フィルムが使われているケースも少なくありません。そこで今回は特殊フィルムが製造された後の用途について解説します。
特殊フィルムの製造方法と身近な用途
特殊フィルムの製造方法は、原料を溶かして混合した物質を伸ばしてフィルム状態にし、機能を付与するコーティングなどを行ったうえでカットして製品化しています。この一連の製造工程を連日何度も行い、日本では多くの特殊フィルムが製造されています。その中でも身近なフィルムとして使用されているのが収縮フィルムです。主に製品の包装やラベルに使用されているフィルムのことで熱によって収縮して密着するのが特徴です。おそらくこの用途がもっとも身近な特殊フィルムと言え、多く製造されている種類といえるでしょう。
自動車や建材に使用される特殊フィルム
特殊フィルムは、自動車や建物の建築材料に使用されるものもあります。それは表面保護用フィルムです。傷や汚れを防ぐためのフィルムで、用途から自動車、建築材料に使用されています。それらの部品や建材で表面がつるつるしていたり、コーティングされているような物は、多くの場合表面保護の特殊フィルムが利用されている可能性が高いでしょう。
多彩な種類の特殊フィルム
他にも多くの代表的な特殊フィルムがあります。まず、耐熱性や耐薬品性に優れているのがフッ素樹脂フィルムです。これは様々なシチュエーションが想定される電気電子部品や医療機器に使用されるものです。さびを予防するフィルムとして気化性防錆フィルムもあります。こちらは金属製品に使用されています。医療現場ではフィルムに抗菌性を付与させて傷や汚れから表面を保護する用途で使用されているのが特徴です。他にも様々な種類があります。